古都の道場 西向き間借り

まとまったことをちゃんと書くために。(まとまってないこと:Twitter→@Picassophia)

朝から図書館に行った。今までは重い資料を背負って自転車で通っていたが、車で行けるようになった。重さを考えたり、汗だくになったりせずにすむようになったのは嬉しい。地元の図書館は蔵書も環境も悪くない。ただ、お昼を食べるのに適当なところがないのと、駐車代がかかるのが難点だ。長居ができない。せっかく足ができたのだから、ちょっと遠いが国会図書館とかに出ていくのもいいな、という気がする。

 

だが肝心の仕事はあまり進まなかった。原稿が溜まっている。来月に人前で発表するものと、八月締切、十月締切。いずれも今年度の新しい仕事ではないので、あまりそれだけに集中したくもない。夏は暑い。どうにもやる気が出ない。読むべきものも多いし、書くべきことも多い。頑張って仕事をしたいのだが、なかなか筆も進まないし、落ち込むことが多い。

 

こんなもの書いてる間にできることがあるだろうと言われるかもしれないが、それは第三者的な感想というものだろう。なんの役にも立たない文章だが、それでも自分にとっては一つの潤滑油である。療養時の一杯の粥である。

 

大体執筆の現場というのはやろうやろうという感じで成立するものでもなくて、触発されて自然と身体が動かされて出来上がるものだ。コンディションさえ整えば、特に才能とかを意識するようなものでもない。というか、才能とかを意識しているようなコンディションだから書けない、と考えるべきである。才能はア・ポステオリな概念である。だからコンディションが整ったときに、心身の疲れのせいで途中で終わってしまうということが非常に痛い。休めるときに休んでおくに越したことはないのかもしれない。

 

いつの間にか高校生は夏休みに入っている。夏は焦る時期だ。というより急かされる時期だ。あっという間に終わってしまう。そこにとにかく焦燥が生まれる。あれもこれも、という間に大きなものを特になせずに終わってしまう。だからせめて秋に仕事を持ち越さないようにはしたい。