古都の道場 西向き間借り

まとまったことをちゃんと書くために。(まとまってないこと:Twitter→@Picassophia)

進捗

年が明けてからあっという間に一ヶ月が経ってしまった。

経験則だが、特に大きな進捗がないときは大抵時間の流れが速い。というより、あっという間に過ぎ去っていく中で己の成したことのあまりの少なさに絶望するというのが一つの流れになっている。

実際この一ヶ月もなかなかうまくいかなかった。原稿を一本修正して出してゲラを戻し終えて田辺の長い論文を一読してある程度見通しをつけたくらいだろうか。

情勢は悪化し、世の中はますます暗くなっているように感じる。自分の心の晴れなさをいくらか逆に世界に投影しているところもあるだろう。いずれにせよ今は苦しい。

報告書をなんとかこの一週間二週間のうちに形にしてしまいたいのだが、著しく精神を折られることがあって、正直あまり目処が立っていない。書ける内容はあるが書く気力がない。構成がうまくいかない。

携わっているプロジェクトのいずれも中途半端で、デスクワークと運動不足で身体はボロボロになっている。夢も希望もない。

 

よしんば報告書を書き終えたところで、おそらくまた心を折られるような気がする。

査読がそろそろ帰ってくるし、来年度の研究費が下りるかどうかも間も無くだ。不安は続く。

なんとかならんもんかな、と思う。なんとかすればいいのだろうか、自分が。何をすればいいのだろうか、いったい。

 

博論を書いている時期はもれなくみんなしんどいと言う。そのしんどさがこれなのだろうか。でも自分は今博論に直接手をつけているわけでもない。やりたいことはなんだろうか。人との付き合いは限られている。金銭も決して豊かではない。どこへ向かうかもわからない。そういう憔悴の中で生きている。そこになお「自分はそれでも恵まれている」という残余が差し込まれる。

これがトラジックと呼ばれた人生なのか、それともそうではないのか。